将棋の加藤一二三・九段(84)が「同一雑誌におけるボードゲームパズル作者としての最長キャリア」のギネス世界記録に認定され、21日、東京・千駄ヶ谷で行われた認定証授与式に出席した
加藤九段は1959年から雑誌「家の光」で詰将棋を出題し続け、2024年10月1日で65年62日のギネス世界記録に認定された。
ギネスワールドレコーズジャパン代表・石川佳織氏から認定証を授与されると、加藤九段は笑って、「ギネス世界記録達成を大変よろこんでおります」と喜びを語った。長年にわたり、詰将棋作りを続けられたのは「健康にめぐまれたから」と振り返った。
加藤一二三九段は、日本将棋界の伝説的な棋士として知られる人物です。生い立ちから経歴、引退後の活躍まで幅広く紹介します。
生い立ちとプロ入り
1940年、福岡県に生まれた加藤一二三さんは、幼少期から将棋に熱中し、14歳で史上最年少プロ棋士(当時)となりました。
この記録は半世紀以上にわたり破られず、将棋界の「神童」として注目を浴びました。
活躍と実績
加藤九段は「早指し」の名手として知られ、数々のタイトルを獲得。王将、棋王、棋聖など主要タイトルを合計8期獲得し、一般棋戦での優勝回数も史上最多を記録しました。1989年には、史上2人目の通算1000勝を達成。2001年には通算1200勝を達成し、いずれも特別賞が贈られています。
しかし、加藤さんは勝利だけでなく、通算1000敗を記録したことでも知られています。この記録は「勝利だけでなく挑戦し続ける姿勢」への評価として、棋界でも特筆されています【66】。
特筆すべきエピソード
藤井聡太四段のデビュー戦での対局相手となったことも話題です。この対局は史上最年齢差対決(62歳差)として注目を集め、藤井四段の連勝記録のスタートを切る歴史的な試合となりました【66】。
引退後と現在
2017年、77歳で引退。引退後は、将棋解説者やタレントとしても活動しています。ユーモラスな発言や独特のキャラクターで、テレビやSNSでも幅広い人気を集めています。また、2018年には旭日小綬章、2022年には文化功労者として顕彰されるなど、将棋文化への貢献が高く評価されています【65】【66】。
趣味と家族
加藤九段は敬虔なカトリック教徒であり、教会活動にも熱心です。家族とも非常に仲が良く、公の場でのエピソードも多く語られています【66】。
加藤九段の人生は、勝利や栄誉だけでなく、挑戦し続ける姿勢と多様な人間性で多くの人々に感動を与え続けています。彼の物語は将棋界を超えて、多くの人に希望を与えるものでしょう。
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